世界の悲惨に対する悲しみやニューヨークへの愛をバックグラウンドにつづった「あの事件」以降の作品から、長編エッセイ「その日暮らし」まで。幾度も幾度も読み返したい魅力的な作品の数々を、オースターの声をそのまま響かせ得た「原文と等価」のすばらしい訳文で、ゆっくりと堪能したい。