|
 | 巴里の恋愛協奏曲 B0007N0YG0
■Amazonエディターレビュー 1925年にパリでヒットしたオペレッタ作品を、フランス映画界の重鎮、アラン・レネ監督が映画として復活させた。使用されている曲は、オリジナルの舞台と同じナンバー。裕福な結婚生活を送るヴァランドレ夫人は、若い芸術家の心を惑わせて楽しんでいた。その芸術家に恋心を抱く女性や、ヴァランドレ夫人との復縁を図るアメリカ人の元夫など多彩な人物が、入り乱れるように恋のゲームを展開していく。 『アメリ』のオドレイ・トトゥらフランスの実力派俳優たちが、吹き替えなしで劇中の歌に挑戦。彼らがまとう1920年代のファッションや、当時の上流社会を再現したゴージャスな美術に目を奪われる。本作を楽しめるポイントは、オペレッタの世界に入りこめるかどうかにかかっている。いわゆる一般的な「ミュージカル」とは一味違って、俳優のセリフをそのまま音楽に乗せたような“語り調”の曲がオペレッタの特徴だ。最初は面食らうかもしれないが、その分、他の映画にはない個性を放っているのも事実。ひととき、レトロな雰囲気に浸るには、最適な1本である。(斉藤博昭) |
|