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 | ビヨンド・ザ・マット B00005YV42
■Amazonエディターレビュー プロレスの舞台裏を描いたこのドキュメンタリーは、よく知られている「スポーツエンターテイメント」のエスカレートする異様で通俗的な世界を、臆面もなくファンに対して取り繕っているかのような印象をまず初めに与える。ところが、バリー・ブラウスティン監督(『サタデイ・ナイト・ライブ』のヘッドライターであり、エディー・マーフィー主演映画の多くで脚本を担当)は、観る人の期待以上に娯楽的であり、同時に内面を深く描いた映画に仕上げている。監督に対して驚くほど実生活をさらけ出した3人のレスラーに焦点を当て、ありのままの忠実さで、ともすれば歪められがちな人間模様を浮き彫りにしている。このことは特に、かつてスーパースターと呼ばれ、麻薬に溺れたことでどん底の生活を強いられたジェイク・“ザ・スネーク”・ロバーツに当てはまる。ロバーツは、自分の娘との数年ぶりの再会に、ブラウスティン監督を立ち会わせている。監督はまた、テリー・ファンクとミック・「マンカインド」・フォーリーの人生もその内面を赤裸々に描写し、時には意外な手法で描き出している。プロレスファンの観賞用としてだけではなく、たとえありふれたテーマでも、実はその存在さえも知られていない裏側があるということを示す類まれなドキュメンタリー作品に仕上がっている。 (Marshall Fine, Amazon.com) |
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