 | ネバーランド B00067HCY4
■Amazonエディターレビュー 劇作家ジェームズ・バリが、未亡人シルヴィアとの出会いをきっかけに、名作「ピーター・パン」を書き上げるまでを描く感動作。1903年のロンドン。新作の芳しくない劇評や、妻とのぎくしゃくした関係に悩むバリは、シルヴィアと4人の息子たちとの交流に安らぎや生きる喜びを覚えていた。父の死を心の傷としている三男のピーターに書くことのすばらしさを伝え、病気を抱えたシルヴィアを気遣うバリ。やがて舞台「ピーター・パン」は初日を迎えるが…。 物語は、自由奔放な劇作家の不倫ドラマとしての側面もあるが、彼と未亡人家族の美しい心の触れ合いが協調され、監督の実直な演出もあって、純粋な感動を導いていく。デップは、やり過ぎず、要所で笑わせる余裕の演技。そして、バリによって書くことに興味を持ち、生きる希望を見出すピーター役、フレディ・ハイモアの演技が泣かせる。20世紀初頭、ロンドンの上流階級ファッションや、当時の劇場の様子も見どころ。ベッドからの飛行やネバーランドなど、「ピーター・パン」のファンタジー要素がドラマにうまく溶け込み、知らず知らずに涙が流れてしまう珠玉作だ。(斉藤博昭) |
 | ふたりはお年ごろ コレクターズBOX (初回限定生産) B000852LBS
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 | タイタニック B0007WZT66
■Amazonエディターレビュー タイタニック号の引き揚げ作業を行っていたチームが、船内から1枚のスケッチを持ち帰った。報道されたテレビを見て、その絵のモデルだという102歳のローズが名乗り出た。そしてローズは、船が沈没したあの夜のできごとを語りだす…。 97年のアカデミー賞で、作品賞ほか史上最多の全11部門を受賞した名作である。夢の超豪華客船タイタニック号を完全に復元し、けた外れのスケールで沈没場面を再現している。レオナルド・ディカプリオの人気はこの映画で頂点に達し、ケイト・ウィンスレットとの愛のドラマは多くの人々を魅了した。 監督は、ジェームズ・キャメロン。製作費が空前の2億ドルとオーバーし、自らのギャラを返上して撮影を続けたという。だが、アメリカ国内だけでその3倍の6億ドルを稼ぎ、全世界では18億ドルという空前の興行記録を作った。(アルジオン北村) |
 | ブルークラッシュ B00081U4OS
■Amazonエディターレビュー ハワイに住むサーファーのアン・マリーは、過去の事故の恐怖から思い切ったライディングができなくなっていた。そんな自分に打ち勝つために、彼女は世界一危険な大会「パイプ・ライン・マスターズ」に出場する決心をする。 サーファー少女たちのサーフィンへの情熱を描いた気持ちのいい青春映画。ヒロインが、過去の傷をぬぐい去ろうと、親友と妹にサポートされて挑む大会のシーンは圧巻。カメラが海の中に入り込み、うねる波のトンネルの中をすべるように走る。観客はヒロインと一緒に波をくぐりぬけ、サーフィンを疑似体験できるのだ。スクリーンがら飛沫が飛んできそうな臨場感は、夏=海という人にはたまらないだろう。一生懸命働いて、一生懸命サーフィンをやっているサーファーガールたちのライフスタイルも好感度大。出演はケイト・ボスワース、ミシェル・ロドリゲスなど。監督&脚本はジョン・ストックウェル。(斎藤 香) |
 | ニューヨーク・ミニット 特別版 B0006NKDKS
■Amazonエディターレビュー ニューヨークを舞台にした肩のこらないコメディ。メアリー=ケイト & アシュレー・オルセンが“いい子”と“悪い子”の姉妹に扮し、悪党どもから逃げながら目まぐるしいチェイスを繰り広げたり、カッコいい男たちを魅了したり、大騒動を巻き起こしたりと大活躍。アシュレーが演じるジェーン・ライアンは、コンテストに勝って大学の奨学金を手に入れたい頑張りやさん。メアリー=ケイトが演じるロキシーは、学校生活よりロック・スターの道を目指す反抗的な不登校児だ。母親を亡くして以来、2人の関係はギクシャクしていた。だが今、2人の世界が交わろうとしている。マンハッタンで1日を過ごすことになったジェーンとロキシーは力を合わせ、性格の違いを乗り越えて、国際的な密輸組織と戦うことになるのだ。しかも、ジェーンのコンテストの時間までに事件を解決しなければならない。脚本はお約束どおりで精彩を欠くが、ロキシーに付きまとう神出鬼没の補導員を演じるユージーン・レヴィ(『セレンディピティ』、『アメリカン・パイ』)のコメディ・リリーフぶりは楽しめる。オルセン姉妹は、ドタバタ演技に関してはまずまずだが、セックス・アピールや性的意味あいを持ったセリフ、肌の際どい露出などはイマイチの出来。DVD特典として、爆笑もののNG集、本編とは別バージョンのエンディング集を収録。(対象年齢10歳以上)(Lynn Gibson, Amazon.com) |
 | クイルズ〈特別編〉 B0007WZTV6
■Amazonエディターレビュー わいせつ小説を記した罪で逮捕され、シャラントン収容所に入れられているマルキ・ド・サド侯爵(ジェフリー・ラッシュ)。しかし彼の小説は、小間使いマドレーヌ(ケイト・ウィンスレット)を介して、その後もひそかに出版され続けていた。その事実を知った政府は、コラール博士(マイケル・ケイン)を「治療」のため、収容所に送り込むが…。 『ライトスタッフ』『存在の耐えられない軽さ』などの巨匠フィリップ・カウフマン監督が、禁断の作家サドの真実に迫りつつ、その周辺の人物たちが彼及び彼の小説によって運命を狂わされていくさまを丹念に描出していく愛欲と倒錯の人間ドラマ。キャストそれぞれの熱演も印象的だが、エロスと宗教の相関関係に焦点が当てられているのも興 味深い秀作である。(的田也寸志) |
 | ライフ・オブ・デビッド・ゲイル B0009EVJ3E
■Amazonエディターレビュー 同僚の女性を殺した罪で死刑宣告を受けた元大学教授。死刑執行まで3日となったとき、彼は手記を書いてもらうために記者と面会する。話を聞く記者は、彼の無実を確信し、死刑判決を覆そうとするが…。『フェーム』『ミシシッピー・バーニング』など、多くのジャンルで傑作や問題作を生み出してきたアラン・パーカー監督による、衝撃的な展開をみせるサスペンス。 死刑囚を演じるのはケビン・スペイシー。死刑反対運動に加わりながら、過去に教え子をレイプした容疑で逮捕された複雑なキャラを、いつも以上に謎めいた演技で見せ、観る者を煙に巻いていく。そんな彼に対して、観客はケイト・ウィンスレット扮する記者と同じ目線で事件の核心に迫ることになる。死刑の是非という社会派の一面に、事件の鍵となるおぞましいビデオ映像も織りこんだ展開は、パーカーのパワフルな演出力もあって、最後の一瞬まで緊迫感をキープ。そして訪れる結末は「ズシリとした余韻」などという形容も甘く感じられるほど、観終わった後、当分の間、心の奥から離れないはずだ。(斉藤博昭) |
 | ラブ in ローマ B0006NKDLC
■Amazonエディターレビュー ロンドンとパリを舞台にした過去のメアリー=ケイト & アシュレー・オルセン主演作でおなじみのスタイルを踏襲した1作。今回、2人は洗練されたワーキング・ガールに扮してローマへと向かう。オルセン姉妹は、劇中でもチャーリーとレイラの姉妹を演じている。2人は世界的なデザイン & エンターテインメント会社の夏期インターンだ。国際的な顔ぶれの学友たちと共にビジネスの経験を積んでいくが、それは表向きの立場で、ショッピングや観光や熱いロマンスに余念がない。どうやら仕事のほうがおまけのようだ。横暴な上司や意地悪な同僚など、職場の問題も出てくるが、お洒落なスター姉妹の衣装替えを楽しむための背景といったところか。やがて、インターンたちは企業犯罪を暴くために一計を案じ、全員がチームワークで結ばれる。チャーリーとレイラが強くて自信にあふれた若い女性として描かれているのは好ましい(ただ、あまりにも物質主義的な印象が強いのは残念)。メアリー=ケイト & アシュレーの長い長いセルフ・プロモーション映画にも見えるが、全編ゴキゲンな気分で楽しめる万人向け作品だ。ただし、はしゃいだ感じが色濃く、優雅な雰囲気はあまり感じられない。(対象年齢4歳〜10歳)(Lynn Gibson, Amazon.com) |
 | ニューヨークの恋人 特別編 B0000CCNGQ
■Amazonエディターレビュー 1876年のニューヨーク。レオポルド公爵(ヒュー・ジャックマン)は、挙動不審な男スチュアート(リーヴ・シュレイバー)を追いかけていくうちに、現代へとタイムスリップ。スチュアートはブルックリン・ブリッジの下に126年の時を縮める通り道を発見し、そこを通ってしまったレオポルドは、スチュアートの元恋人でキャリアウーマンのケイト(メグ・ライアン)と知り合い、恋に落ちていく…。 設定としてはありふれた話で、時代のギャップに戸惑うギャグなども今更といった感はあるが、『17歳のカルテ』のジェームズ・マンゴールド監督の軽やかな演出により、最後まで飽きずに観られるコミカル・ラブストーリー。現代女性の象徴たる自分を維持すべく、今回も頑張るメグ・ライアンが健気ではある。(的田也寸志) |
 | パスポート to パリ B0006NKDL2
■Amazonエディターレビュー 『スター・トレック』の悪役の物まねではないが、まさしく「抵抗は無意味だ」! どこに行ってもオルセン姉妹である。とりわけ、4歳〜10歳の女の子をお持ちの親御さんなら、その勢いをよくご存知だろう。全米に君臨するだけでは飽き足らなくなった彼女たちが、今度は光の都パリに進出。従来の作品(メアリー=ケイトとアシュレーが自分自身を演じた)とは異なり、この意欲的な最新作では、2人が虚構の人物になりきっている。軽薄で、男の子に夢中な13歳という役だ。劇中、小さすぎる世界の中で育つことを母親に心配された2人は、パリに渡って祖父を訪ねることになる。祖父はフランス駐在のアメリカ大使だ(しかし、とんでもない設定ではある)。孫娘たちのために時間を取ってやれない祖父は、連日の観光スケジュールを組み、ある友人に2人の案内役をさせることにした。この案内役、祖父をそのまま若返らせたような仕事熱心な性格だ。しかし、クレイジーな姉妹にかかると、その彼も数日後には一緒になってパーティー三昧。さらに、フランス人の少年(キュートで甘いルックスなのにフランスなまりが最悪、爆笑ものとまでは言わないけれど)も新たに仲間に加わる。安心して子どもに見せられる作品で、オルソン姉妹の出演作にありがちな物質主義に彩られてはいるものの、誠実さと友情を前面に打ち出した内容だ。フランスの風景もゴージャスで魅惑的。(対象年齢4歳以上)(N.F. Mendoza, Amazon.com) |