 | ソウルスター B0000QX0QA
■Amazonエディターレビュー 無視するわけにいかない問題――ミュージック(名前から「ソウルチャイルド」がなくなった)は、どう聴いてもスティーヴィー・ワンダーにそっくりだ。それでも、本作『Soulstar』において、「Momentinlife」をはじめとするトラックの数々は、限りない美しさと善意をもって偉人ワンダーにならっているので、リスナーとしてもつい許してしまいたくなる。 フィラデルフィアっ子のミュージックは、他にも人懐っこいところを見せていて、「俺のことが好きなんだろう、お嬢さん?」と単刀直入に尋ねてきたりする。また、「Womanopoly」は、ボード・ゲームの「モノポリー」をたとえ話に持ってくるというバカバカしい展開にもかかわらず、苦境を乗り越えた女性への祝福たり得ているのがおもしろい。前作???Juslisen???に収録されたジョージ・ハリスンの「Something」のカバーに続いて、今回はローリング・ストーンズの「Miss You」が超強力な演奏(本作中、もっともベースが活躍する)でよみがえっている点にも注目だ。こうなると、よほど過激なファンでない限りはスティービーの二番煎じだという文句は出てこないだろう。このアルバムがかもし出す雰囲気には抗しがたいものがある。(Rickey Wright, Amazon.com) |