 | ステップ・イントゥ・リキッド B0006M5Y9E
■Amazonエディターレビュー デイナ・ブラウンの『ステップ・イントゥ・リキッド』は気分爽快になる映画で、ウィスコンシン州シェボイガンでのサーフィンシーンにも当然ながら健康的な高揚感がただよっている。父親(『エンドレス・サマー』のブルース・ブラウン監督)の手法を受け継いだブラウン監督が、世界各地のエキゾティックな場所はもちろん、時にはサーフィン向きとは思えない場所で、カール(ブレイクし始めて巻き上がった波の斜面が急になっている部分)に乗るサーファーのまばゆい映像をとらえているのだ。 ミシガン湖での波乗りの様子をはじめ、観客をいろいろな場所へいざなってくれる。コスタリカでは往年の波乗りのエリートたちが、年配になったいまでも波に乗れることを証明してみせ(『エンドレス・サマー』の主役だったサーファー、ロバート・オーガストも登場する)、オアフ島のノースショアでは、伝説のパイプライン(大きな波の内側)の映像が紹介され、「その瞬間は本当に恐い、ちょっとは死んでるのかも」というコメントも流れる。とくに楽しいのはドネガル郡(アイルランド)の場面。アメリカ人のマロイ兄弟が地元の人たちを驚かせ、想像を絶するほど灰色の海でアイルランド人のサーファーと知り合う。30年1日たりとも波乗りを欠かしたことがないという北カリフォルニアのデイル・ウェブスターの話など、本作品には人それぞれのすばらしい物語がちりばめられている。(Tom Keogh, Amazon.com) |
 | ストリート・オブ・ファイヤー B0009EVIZS
■Amazonエディターレビュー かつての恋人でもあった人気ロック・シンガー(ダイアン・レイン)が暴走族(ウィレム・デフォー)一味に誘拐されたことを聞きつけ、彼女を救出するため街へ舞い戻ってきた流れ者トム(マイケル・パレ)の活躍を描いた青春アクション映画。「ロックンロールの寓話」という文字だけ記すと身もふたもないが、実際にヴァイオレンス・アクション映画の鬼才ウォルター・ヒル監督ならではの、スピーディかつエネルギッシュな映像感覚がフルに発揮された、1980年代を代表する快作に仕上がっている。 勧善懲悪的キャストの熱演も、逆にシンプルで心地よい。特に、主人公に協力する元女兵士(エイミー・マディガン)がダントツのかっこよさ。劇中熱唱される数々のいきのいいヴォーカル曲も、それぞれドラマの勢いにさらなる拍車をかけてくれているすばらしさ。(的田也寸志) |
 | 運命の女 特別編 B000666RXM
■Amazonエディターレビュー NY郊外で暮らすサムナー(リチャード・ギア)一家は、平凡だが幸せな毎日を送っていた。しかし、妻のコニー(ダイアン・レイン)が強風の日に出会った若者ポール(オリヴィエ・マルティネス)と不倫の関係を持つようになってから、平穏な暮らしの歯車が壊れていく…。 『危険な情事』など、エロティック・サスペンスと人間ドラマを融合させることに定評あるエイドリアン・ライン監督ならではの秀作で、いわゆるエロ興味の不倫ものと一線を画している。夫にも生活にも何の不満もないにも関わらず不倫に走ってしまう妻の行動が、理由がないだけに逆にリアル。罪悪感にさいなまれながら関係を止められない女の心情をダイアン・レインが見事に演じきっており、デビュー作『リトル・ロマンス』以来の同世代ファンとしても、感慨深いものがある。結末のつけ方も、もはやこれしか残されていないだろうといった納得と、切なくも深い余韻を与えてくれるものである。(的田也寸志) |
 | トスカーナの休日 B00063IX2S
■Amazonエディターレビュー 作家のフランシスは離婚後、親友にプレゼントされたトスカーナ旅行でこの地に魅せられ、丘の上の売家を衝動的に購入。さっそく修復にとりかかる彼女だが、トラブル続きで頭を悩まし、孤独感にもさいなまれる。そんなとき、気分転換に出掛けたローマで、ハンサムな青年マルチェロと出会い、彼女は恋に落ちていく。 ひとりの米国女性が人生の再出発に選んだ地、トスカーナで、習慣の違い、国民性の違いにとまどい、恋に傷つきながらも、トスカーナのゆったりと流れる時間と人々の温かな眼差しの中で、新たな第一歩を踏み出すまでの物語。美しい大自然と陽気でノンビリしたイタリア人気質を前面に押し出し、その地と人々が、とまどいを隠せなかったヒロインの心を少しずつ解きほぐし、ふんわりと包んでいく、やさしさに満ちあふれた作品だ。ダイアン・レインは、人生に疲れた都会の女性が、柔らかな笑顔を見せる女性になっていくプロセスを情感豊かに演じている。監督は『好きと言えなくて』米国版『Shall we ダンス?』の脚本を手掛けたオードリー・ウェルズ。女性の心の機微をていねいに描いた脚本と演出は好感が持てる。(斎藤 香) |
 | オーバー・ザ・ムーン B00027LHJE
|
 | レインメーカー B000657R8C
■Amazonエディターレビュー 悪名高い弁護士事務所に雇われ、仕事も自分で探し取ってこなければいけないという厳しい状況の中、情熱だけを胸に頑張り続ける若者ルーディ(マット・デイモン)が、保険会社を相手取った訴訟を担当することになり、その過程で社会的に弱い立場にある人々と接し、彼らのためにつくそうと決意していくまでを感動的に描いていく。 ジョン・グリシャムの『原告側弁護人』を原作に、フランシス・フォード・コッポラ監督が映画化した青春ヒューマン法廷ドラマ。主人公をめぐるキャストにクレア・デインズ、ジョン・ボイト、ミッキー・ローク、ダニー・デヴィートなどそうそうたる面々が登場し、映像に凝るのではなく、あくまでも人間重視といったヒューマン・スペクタクルの側面を兼ね備えているのがいい。(的田也寸志) |
 | マイ・ドッグ・スキップ B00005HXP6
|
 | ジャック B0009GXJEY
■Amazonエディターレビュー 人の4倍の速度で成長してしまうという特異体質に生まれた少年ジャック(ロビン・ウィリアムス)。10歳になった彼は、それまで家から出ずに生活していたが、一念発起して小学校へ通いだす。40歳にしかみえない彼とクラスメイトとの関係、担任の先生への淡い初恋、そして両親の苦悩など、笑いと涙で綴ったフランシス・F・コッポラ監督のユニークなヒューマン映画。R・ウィリアムスの子ども演技はいつもながらに達者だが、それ以上にビル・コスビー、ジェニファー・ロペスなど周囲をとりまくキャスト陣がさりげなくも好演。特に母親役のダイアン・レインは見事に大人の女優へと演技開眼している。なお、本作はコッポラ監督が事故死した息子へのオマージュをこめて製作したものである。(的田也寸志) |
 | コットンクラブ B000657NOK
■Amazonエディターレビュー 『地獄の黙示録』製作の後、ノスタルジックな方向性へと転換していたフランシス・コッポラ監督が、そのピークとして製作した娯楽超大作。1920年代後半、禁酒法下のハーレムにあった伝説的ナイトクラブを舞台に、そこでのし上がろうとするディキシー(リチャード・ギア)ら若者たちや、一方では実在のギャングたちの覇権争いなどが赤裸々につづられていく。 ビル・ロビンソンをモデルにしたとおぼしきタップダンサーを熱演するグレゴリー・ハインズのタップと、ギャングたちの銃撃戦をカットバックさせたクライマックスなど、『ゴッドファーザー』を彷彿させるショットも多数見られる。セピア色を基調とした映像も、当時の雰囲気を巧みに醸し出しており、またクラブ内の美術などスタッフワークにも怠りはない。(的田也寸志) |
 | 愛にふるえて B0002B5AWU
|