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アンダーワールドのDVD

アンダーワールド DTSエクステンデッド・エディション
アンダーワールド DTSエクステンデッド・エディション
B0006OFLK4


■Amazonエディターレビュー
   数百年にわたって戦い続けてきた吸血鬼族と狼男族。そんな中、吸血鬼の女戦士セリーンは、狼男族がマイケルという人間の青年を執拗に追いかけていることに疑問を抱く。陰謀の匂いを嗅ぎ取ったセリーンは、狼男族同様、マイケルを追うが、やがてこのマイケルになぜか心惹かれていく。しかしマイケルがなんと狼男族の君主に噛まれてしまい……。
   シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』的なメッセージをも取り込んだホラー・アクション。重厚なゴシック調の大都会を舞台に(ブタペストでロケ)、SMちっくなレザー系ボンテージ・ファッションに身を包んだヴァンパイアたちが暴れ回る様がなんともカッコイイ。セリーンに扮したケイト・ベッキンセールに至っては、まさにグラフィック・ノベルのヒロインのよう。(横森 文)

アンダーワールド スペシャル・エディション
アンダーワールド スペシャル・エディション
B0000YTR50


■Amazonエディターレビュー
   数百年にわたって戦い続けてきた吸血鬼族と狼男族。そんな中、吸血鬼の女戦士セリーンは、狼男族がマイケルという人間の青年を執拗に追いかけていることに疑問を抱く。陰謀の匂いを嗅ぎ取ったセリーンは、狼男族同様、マイケルを追うが、やがてこのマイケルになぜか心惹かれていく。しかしマイケルがなんと狼男族の君主に噛まれてしまい……。
   シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』的なメッセージをも取り込んだホラー・アクション。重厚なゴシック調の大都会を舞台に(ブタペストでロケ)、SMちっくなレザー系ボンテージ・ファッションに身を包んだヴァンパイアたちが暴れ回る様がなんともカッコイイ。セリーンに扮したケイト・ベッキンセールに至っては、まさにグラフィック・ノベルのヒロインのよう。(横森 文)

エヴリシング、エヴリシング
エヴリシング、エヴリシング
B00005HL7J


■Amazonエディターレビュー
   アンダーワールドの、1999年に行われたワールド・ツアーの模様を収録したライヴDVD。脱退が発表されたダレン・エマーソンが参加した最後のツアーであり、1992年結成からのキャリアを総括するかのようなベスト的内容だ。
   本作で見逃してならないのは、メンバーのカール・ハイドとリック・スミスが所属するアート集団「トマト」の存在だろう。CMのプロデュースなどを行うこの集団は、アンダーワールドのライヴにおいても、ステージ映像という非常に重要な役割を担っている。
   フロント・マンであるカールの圧倒的なパフォーマンス、ライヴ用にエディットされ、よりダンサブルになったトラック、DJプレイを聴いているかのようなノンストップの展開に加えて、ステージ後方の巨大スクリーンに映し出される、サウンドと完全に調和した美しくスタイリッシュな映像…アンダーワールドのライヴでは、これらすべてが一体になって初めてオーディエンスは歓喜し、躍動する。それらの様子はトマトによる完璧な編集によって本作に余すところなく記録されている。
   また、演奏中にトマト制作の映像だけを画面に映すことができるアングル機能、5.1chのドルビーサラウンドやDVD-ROM機能(トマトによるオリジナル・ソフト収録)、特典映像・音源など、従来の音楽DVDより一歩も二歩も先を行く非常に充実したプログラムが収められている。(山田次郎)

アンダーワールド
アンダーワールド
B00005I27X
アンダーワールドのCD

Everything, Everything
Everything, Everything
B00004X0BW


■Amazonエディターレビュー
   アンダーワールドにとって1992年の結成以来、初となるライヴ・アルバム。『Beaucoup Fish』(1999年)リリース直後のワールド・ツアーの模様が収録されている。同時にこれは、先頃脱退が発表されたメンバー、ダレン・エマーソンが参加した最後のツアーでもある。本作は、ベルギー・ブリュッセルでのギグを中心に構成されているのだが、トラック<6>と<7>の間に日本語のアナウンスが聞こえるので、フジ・ロック・フェスティバル'99でのライヴも一部収められているようだ。
   フロント・マンであるカール・ハイドの圧倒的なパフォーマンス、ライヴ用にエディットされ、よりダンサブルになったトラック、DJプレイを聴いているかのようなノンストップの展開、汗だくになったオーディエンスから上がる歓声、そして、それらが一体となり生まれるグルーブ ―― ここには、ダンス・カルチャー最良の瞬間があますところなくパッケージされている。選曲も、映画『トレインスポティング』のエンディングテーマでおなじみの<7>、リリースから長い時を経てもなお世界中のクラバーから愛され続けている<8>などの代表的なナンバーが網羅されており、ベスト的内容になっているのもうれしい。もっとも、このアルバムの出来があまりにも素晴らしいために、ダレン脱退というニュースに複雑な思いを抱いてしまうことも確かだ。(山田次郎)

CM STYLE-Sony CM Tracks-
CM STYLE-Sony CM Tracks-
B00008DYZX


■Amazonエディターレビュー
   これまでソニーがCMで使用してきた楽曲を収めたコンピレーション。収録曲は、ホール&オーツ「プライベート・アイズ」(サイバーショット)、10cc「愛ゆえに」(バイオ)、ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」のほか、オアシス「ホワットエヴァー」(バイオ)、ダフト・パンクからマイルス・デイビスまで、レーベルの枠をも越えて独自の視点で選ばれた楽曲・アーティストばかり。「提案するスタイルは、みずからのスタイルでもある」との副題どおり、いわゆる従来のCMソング集を越えた、スタイルのあるセレクション。(谷崎俊太)

underworld 1992-2002 (Japan Only Special Edition)
underworld 1992-2002 (Japan Only Special Edition)
B0000D8RJH


■Amazonエディターレビュー
   アンダーワールドの10年間にわたる活動を総括した2枚組ベスト盤。4枚のアルバムからの代表曲を中心に、92年当時に別プロジェクトのレモン・インターラプト名義で出したシングル曲、オリジナル・アルバム未収録曲、サントラ盤のみに収録された曲など、レア・トラックもふんだんに盛り込んでいる。こうして年代順に聴いていくと、ニュー・ウェイヴから派生した彼らがプログレッシヴ・ハウスの時代を経て、やがて独自の音を築いていく道程が再認識できる。扇情的なダンス・ビートに、メランコリックなメロディーやカール・ハイドのポエティックなヴォーカルといったロック的要素を導入する、というスタイルだ。特に2枚目でその作風を確立させていくのだが、テクノでもロックでもない独創的な音にこそ、彼らの魅力がある。この日本盤のみ、PV5曲入りのDVDを付けたスペシャル・パッケージとなっている。(小山 守)

アンダーワールド
アンダーワールド
B00009VGK1

Beaucoup Fish
Beaucoup Fish
B00000IFTF


■Amazonエディターレビュー
   映画『トレインスポティング』のエンディングテーマ「Born Slippy」(1995年)のヒットによって、UKクラブ・シーンから一躍世界的なスターダムにのぼりつめたアンダーワールド。1996年の『Second Thoughest In The Infants』から3年の時を経てリリースされたこの3rdアルバムで、彼らは、これまでのキャリアの集大成と言うべき、非常に成熟したエレクトロニックなダンス・ミュージックを創り上げることに成功した。
   オープニングは11分にもおよぶ、アンダーワールド流のディープハウス。ヴォコーダーを用いた淡々とした展開が、突如アッパーな曲調にスイッチし、最初のピークを形成する<1>、反復される壮大なピアノの旋律とともにヴォーカルのKarl Hyde、が“push”としつように繰り返す<2>、往年のミュンヘン・ディスコのベースラインを採用した<4>、煌めくようなシンセがトライバルなリズムの上を流れていく<8>などのスピーディーでフロア・ライクなダンス・トラックと、透き通ったメロディーに乗せてKarlが穏やかに歌う<3>やニューウェイヴ調の<6>などの内省的なトラックがバランスよく配置され、起伏に富んだ心地よいサウンドスケープを堪能することができる。また、ラストには映画『バットマン&ロビン』のために制作された、ハードエッヂな<11>も収録されている。
   多彩なリズムの組み立て、音色の美しさ、ヴォーカルとダンス・トラックの絶妙なバランス、曲調の幅広さなど、どの点をとってもこれまでとは比較にならないほど高い完成度を誇る作品と言えるだろう。(山田次郎)

ボーン・スリッピー 2003
ボーン・スリッピー 2003
B0000BI1KR


■Amazonエディターレビュー
   アンダーワールドの代表曲であり、ダンス・ミュージック界最大のヒット曲といえる「ボーン・スリッピー」の2003年リメイク・ヴァージョン。導入部は流麗なピアノ・ソロとカール・ハイドのリーディング的ヴォーカルがからみ、オリジナルとは異なるエレガントなムードをかもし出す。後半になると四つ打ちのキックが入り、シンフォニックなシンセとともにどんどん高揚していく。

   よりスタイリッシュに、トランシーになった最近の彼らの方向性がよく出ていて、2003年の視点でこの曲を捉え直したヴァージョンといえるだろう。フロア対応のロング・ヴァージョンや斬新な解釈のリミックス2曲などを加えた全5曲を収録している。(小山 守)


ダブノーベースウィズマイヘッドマン
ダブノーベースウィズマイヘッドマン
B00005N76B


■Amazonエディターレビュー
   カール・ハイド、リック・スミス、ダレン・エマーソンの3人編成になったアンダーワールドの第1作目のアルバム。一大アンセムとなった「rez」に通じる<7>のような本格的なダンストラックではなく、<6>を筆頭に四つ打ちのリズムを基調にしながらもニューロマンティック調のヴォーカルと、美しさと切なさが同居したメロディーが印象に残るポップ色の強い構成だ。

   ギターなどを用いたロック的なアプローチも相まって、本作はクラブ・ミュージックのリスナーの裾野を大きく広げることに成功する。彼らをシーンの最前線に押し上げた記念すべき1枚である。(山田次郎)


トレインスポッティング2
トレインスポッティング2
B0000C4GLJ

アンダーワールド
アンダーワールド
B0000QWZBQ


■Amazonエディターレビュー
   この10年間につくられたジャンル映画の中で、もっとも高い期待を寄せられている作品のひとつ、『アンダーワールド』。レイクショアー・レコードからリリースされたサウンドトラック・アルバムには、他では聴くことのできないソングやリミックスの数々が収録されている。いずれもこの映画に使用されたり、インスパイアされたりしたものだ。現代ロック・シーン最高の音楽が詰めこまれた、無敵のコレクションといえるだろう。 このサウンドトラックのプロデューサーは、ナイン・インチ・ネイルズのダニー・ローナー。ユニークな交友関係を誇る彼は、第一級のミュージシャンたちを起用し、本作を聴きどころ満載のアルバムに仕上げた。たとえば、メイナード・ジェイムズ・キーナン(トゥール / ア・パーフェクト・サークル)は、この映画とサウンドトラックのために初めて曲づくりに手を染めた。また、元リンプ・ビズキットのギタリストであるウェス・ボーランドは、ローナー、フィルターのリチャード・パトリックと共に恐るべきスーパー・グループ、ザ・ダミング・ウェルを結成。このアルバムに提供された「Awakening」が彼らのデビュー曲となっている。

   本作の曲目リストを少しながめれば、高い評価を得ているアーティストたちが多数参加していることが分かるだろう。トラスト・カンパニー、フィンチ、スキニー・パピー、ペイジ・ハミルトン、デヴィッド・ボウイといった顔ぶれだ。収録トラックは、どれも今回のプロジェクトのために書き下ろされたものか、特別にリミックスされたもの、このアルバムでしか聴けないレア・ヴァージョンとなっている。映画でもアルバムでも、『アンダーワールド』はアーティスティックなサウンドと映像の、何ともユニークな融合を体験させてくれるのだ。


Born Slippy [UK #1]
Born Slippy [UK #1]
B00000IO7F
アンダーワールドの書籍

実録!株式市場のカラクリ―株価の仕掛人が語る兜町アンダーワールド!
実録!株式市場のカラクリ―株価の仕掛人が語る兜町アンダーワールド!
4872575008
イーストプレス

東京アンダーワールド
東京アンダーワールド
404247103X
角川書店

■Amazonエディターレビュー
第二次大戦後の日本における組織犯罪台頭の歴史を描く中で、著者のロバート・ホワイティング(日本野球についての優れた本『You Gotta Have Wa』の著者でもある)は、日本の政界と社会全体においてヤクザが絶大な影響力を持つようになったことと、一度は被占領国であった日本が世界でも有数の経済大国に上り詰めたことは、アメリカの力に負うところが大きいと言う。

ホワイティングが主役に選んだ、実在の人物ニック・ザペッティは、まだ占領地であった東京を訪れ、そこに居残ることを決意する。はした金狙いの詐欺家業で一花咲かせようとしていたが、だらだらと続いていた支払い不能の状態によって我に返り、ザペッティは思いつきでレストランをオープンする。困難を乗り越え、「ニコラスピザ」は東京に住む外国人、野球選手、芸能人、政治家、そしてもちろん地元の暴力団員が集まる50年代の人気スポットとなった。異国の地にレストランを開いた、容易には信用しかねる人物、ザペッティの経営者としての古き良き日の冒険が、この実話の骨子となっている。背後からいつ刺されてもおかしくないような野蛮な環境、ビジネス社会の不正取引など、ヤクザ社会と区別がつかないほどオーバーラップすることが多く、どこでひとつのエピソードが終わって、また次が始まったのかが判然としない。しかし、ホワイティングは巧みに、彼が言うところの「壮大なる富の移行(アメリカから日本へ資本を移すこと)」の過程を詳細に描き出している。なぜアメリカの外交政策(そして共産主義への恐怖)が、知らず知らずのうちに日本へ富を移行させることに甘んじてしまったかを解き明かす。ホワイティングの文体は、啓蒙的で、人を引きつける力を持っており、彼の結論は日米両サイドから聞こえてくる、保護主義者が使うような安易な表現を裏切ってくれる。

一方、ザペッティは最終的に日本国籍を取り、妻の姓を名乗るようになる。健康状態の悪化と、ピザ帝国の経済的崩壊によって夢破れ、やがて極端な日本嫌いになる。「あんた、映画の『リオ・ブラボー』を見たことあるかい?」ホワイティングは、ある夜ザペッティが外国人客のひとりに話していた言葉を引用する。「いやらしい目つきのカウボーイがたんつぼに金を投げ込んで、町の酔っ払い役のディーン・マーチンがそれにへつらうシーンを覚えているか?それが、日本人が望む外人のイメージだ。日本人は俺たちにディーン・マーチンのようにぺこぺこしてもらいたいのさ」


東京アウトサイダーズ―東京アンダーワールド〈2〉
東京アウトサイダーズ―東京アンダーワールド〈2〉
4042471056
角川書店

リサイクルアンダーワールド―産廃Gメンが告発!黒い循環ビジネス
リサイクルアンダーワールド―産廃Gメンが告発!黒い循環ビジネス
4872901827
WAVE出版

アンダーワールド〈下〉
アンダーワールド〈下〉
4105418025
新潮社

■Amazonエディターレビュー
   アメリカが生んだ最高の文芸作家の1人、と国内外から賞賛されるドン・デリーロが1997年に発表した作品の邦訳。上下巻、各600ページを超える長編だ。

   物語の幕開けは1951年、ニューヨーク・ジャイアンツとドジャーズの優勝をかけたペナントレース。その日はアメリカ中が歓喜と興奮に満ちあふれた日であり、またソ連が核実験に成功した冷戦史における重要な日でもあった。

   第2次世界大戦後、世界のリーダーとして君臨してきたアメリカは羨望の的だった。その栄華と表裏一体となる陰影の部分を、著者はゴミ処理ブローカーや核実験研究員などを通してじっくりと描き出している。

   陰影の部分とは、常に隠されてきたタブーであり、また人々もそれに目を背けてきた。だが、そうした「暗」の部分は「噂(うわさ)」となって浮遊している。たとえば、核廃棄物を乗せ、どこからも入国許可がもらえずに海洋を徘徊する船の話。放射能防止チョッキを着せられ、実験台にさせられている豚の群の話。ネバダ州の実験場のそばにある農村に住むありとあらゆる身体障害を持つ人々の話。

   真実か嘘か確かめられない登場人物たちは、そうした噂を「あり得る話」だと判断する。だが、一方では、テレビで繰り返し放映される本物の殺人シーンを真剣に受け止めることができないでいる。そうして彼らは現実と虚構の間をさまよいながら、自分にとっての「現実」とは何かを模索していく。

   本書で語られている内容の重さに立ち向かううちに、読み手はさまざまな角度から現実に向きあう機会を得る。デリーロはドキュメンタリーやニュース以上に、現実について読者を敏感にさせる見事なフィクションを作り出した。(松本芹香)


江戸のアンダーワールド―枕絵・もののけ・アウトロー
江戸のアンダーワールド―枕絵・もののけ・アウトロー
4582633870
平凡社

新宿歌舞伎町アンダーワールドガイド―歌舞伎町案内人が明かす『眠らない街』の真実
新宿歌舞伎町アンダーワールドガイド―歌舞伎町案内人が明かす『眠らない街』の真実
4537251670
日本文芸社

東京アウトサイダーズ ― 東京アンダーワールド2
東京アウトサイダーズ ― 東京アンダーワールド2
404791410X
角川書店

■Amazonエディターレビュー
   戦後日本の発展史を裏社会から生々しく描き出し、ベストセラーになった?????±??¬??¢??????????? ̄?????≪??????。その続編である本書は前作に盛り込めなかった逸話や新たに収集した資料をまとめたものだが、テンションの高さは前作にひけをとらない。むしろ興味深いエピソードや個性的な人物に焦点を当て、性風俗や闇社会の実態に踏み込んだ本書のほうが、読みやすさでは勝るかもしれない。前作を読んでいなくてもおもしろく読める(そして読んだあとは、前作を読みたくなるに違いない)。

   なにしろ終戦直後のGIの生態や、ヤミ商売のあきれた手口、多国籍の売春婦、大胆不敵な詐欺師たち、怖いもの知らずの多国籍ガイジンヤクザなど、好奇心をそそる「ネタ」ばかりだ。

   とくにエバ・ガードナーと浮き名を流した伊達男のナイトクラブ店主ウォリー・ゲイダ、児玉誉士夫と組んでカジノを経営した元戦争捕虜テッド・ルーイン、事実上国際的なデートクラブだったハンバーガーショップを経営したニューヨークの元警官ダニエル・スタイン、六本木に嵐を呼んだ水商売の天才マギーなど、戦後の動乱期の東京で暴れまくったキャラクターは実に魅力的。その背景にある混沌とした社会のエネルギーも伝わってくる。

   だが本書は、不良ガイジンの痛快な犯罪実録集にとどまらない。著者は1957年のジラード事件から沖縄での米兵の犯罪やえひめ丸事件にいたる日本と米軍のゆがんだ関係を描き出す。脚光を浴びたルーシー・ブラックマン殺害事件の裏にひそむ、外国人女性の人身売買にも光を当てる。好奇心をそそる数々のエピソードを積み重ね、日本の最も深い暗部── 闇社会の実態、政財界との癒着構造を浮き彫りにしていく。日本に根を下ろした外国人の目から見た日本社会の印象も実に興味深い。

   深刻な不況や政財界の腐敗、犯罪率の増加など、現代の日本が直面する問題を考えるうえでも必読の書である。(栗原紀子)


BBC World understanding the news in English (2)
BBC World understanding the news in English (2)
4764737914
金星堂

スカイキャプテン―ワールド・オブ・トゥモロー
スカイキャプテン―ワールド・オブ・トゥモロー
4812419166
竹書房
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