■Amazonエディターレビュー 人々が電脳化された近未来。少女型の愛玩用ロボットが暴走し、人間を殺傷するという事件が頻発する。それを捜査する公安9課の刑事バトーは、自らの脳にハッキングを受けるという妨害を受けながらも、真実に近づいて行く…。1995年に公開された『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の直接的な続編であり、押井守監督のアニメ作品としても9年ぶりとなる、全世界待望の1作だ。前作の主人公、草薙素子ももちろん“登場”する。 美麗なCGで彩られる画面の情報量も、サスペンス調の本筋を時に逸脱して語られる“禅問答”の量も、前作を遥かに凌駕。躊躇なく難解な一方で、バトーという寡黙なサイボーグに感情移入しやすい味付けがなされているのが今作のミソだ。そうして描かれる“未来”は、機械とネットに支配されながらもこの上なくウェット。それこそが、前作が提示した“人間とは、魂とは何か”という問いへの渾身の回答なのだろう。(安川正吾)
■Amazonエディターレビュー 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の続編として、押井守監督が9年ぶりにメガホンをとったアニメ作品『イノセンス』。その本編に用いられたシーンを再構成し、川井憲次、伊藤君子らによる音楽との“再コラボレート”を試みたユニークなDVD。 圧倒的な美術、そして奥行きある音楽を本編で体験済みなら、このDVDのクオリティの高さはある程度予想できるだろう。キャラクターとストーリーが排されたことで、よりストイックに作品の世界観に没入でき、ある種の興奮を覚える作品に仕上がっている。本編での難解な引用の多さなどに抵抗を覚えた向きには、むしろ本DVDのほうが素直に楽しめるかもしれない。 ちなみに、クレジットされているのは7曲だが、シークレット・トラックも収録されている。(安川正吾)
■Amazonエディターレビュー 山田マン(ラッパ我リヤ)、KOHEI JAPAN、レゲエ界のBUTCHERといったヒップホップ系アーティストが、少年犯罪、環境破壊という社会問題に真っ正面から取り組んだオムニバスアルバム。Mr. Drunkこと、Mummy-D (Rhymester)のMCでスタートし、KREVA(KICK THE CAN CREW)からUZI(UBG)へと巧みなラップリレーを繰り広げるミドルチューン<1>をはじめ、アイデンティティの確立こそが重要だと、シリアスかつユーモラスに熱いメッセージを投げかけている。(柏村美幸)