レイング・イン・ザ・カット B00004UFXW
■Amazonエディターレビュー ベルギー生まれでフランスを中心に活動してきたスイング時代の人気ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げられた『チェイシン・ザ・ジプシー』と同時にリリースされたのが本作。『チェイシン・ザ・ジプシー』が4ビートを中心にしたアーシーなサウンドだとすれば、それとはまったく趣を異にした、アバンギャルドな全編エレクトリックジャズ作品となっており、激しいジャズファンクサウンドを展開している。 リズムセクションもオーネット・コールマンのユニットでの強力なプレイが印象的なジャマラディーン・タクマ(b)と、タクマが1980年代初頭に結成していたトリオに在籍していたカルヴィン・ウェストン(dr)というフリージャズ系のミュージシャンを起用している。それに加えてギタリストにはジョン・ルーリー率いるラウンジ・リザーズに在籍し、トム・ウェイツ、マリアンヌ・フェイスフル、エルビス・コステロ、チボ・マットなどのアーティストとの共演で知られるマーク・リーボーが参加。この異色な組み合わせが創り出すサウンドを確認する意味でも、聴く価値はあるだろう。(末延仁人) |