音楽を手がけたのは横山菁児。「交響組曲」としてレコード化することを前提にステレオ録音されたオーケストラ・サウンドは、迫力と説得力に満ちており、TVアニメのサントラである以前にひとつの音楽作品として完成している。主題歌は未収録だが、聴きごたえある1枚であることに変わりはない。(剛吉若寸也)
宇宙の壮大さと、さすらう者の勇ましさ、そして背中合わせの悲壮さをも感じさせるBGM。誰もが「宇宙戦艦ヤマト」の再来を期待する中で、横山菁児が手がけたこの仕事は評価に値するものだろう。平尾昌晃作曲のテーマソングや挿入歌もこの時代特有のセンチメンタリズムをたたえていて胸を締めつける。(剛吉若寸也)