ゴーストワールド―ダメに生きる、少女たちの青春 4939102270 プチグラパブリッシング
■Amazonエディターレビュー アメリカの人気オルタナティブ・コミック作家ダニエル・クロウズのコミックが原作、アンダーグラウンド・コミックの巨匠ロバート・クラムを追ったドキュメンタリー映画『クラム』で一躍脚光を浴びたテリー・ツワイゴフが監督の青春映画『ゴーストワールド』。辛辣な皮肉が取り柄(?)の2人の少女が高校を卒業し、それぞれの道を歩きはじめるが、2人の間にはしだいに溝が生じてくる。自分だけ行き場がないまま独りぼっちになってしまうことへの不安、大人になることへの不安を抱える少女の姿をキュートかつシニカル、そしてせつなく描く。 本書は『アメリカン・ビューティ』でケヴィン・スペイシーの娘役を演じ絶賛されたソーラ・バーチが主演を務め、『レザボア・ドッグス』から『アルマゲドン』まで多彩な役をこなす怪優スティーヴ・ブシェミがブルース・レコード収集家のさえない中年男を演じ、『マルコビッチの穴』のジョン・マルコビッチが製作にかかわるなど、話題にこと欠かないこの映画のビジュアルブック。 スタッフ、キャスト陣のインタビューはもちろん、1920年代のブルースやジャズといった劇中の音楽についての紹介やこの映画のちょっとマニアックな見方、新旧の青春映画のおさらいなど、作品の背景を存分に知ることができる。「ダサかわいい」コスチュームやインテリアも楽しめる写真に加え、特製ポストカードまで付いており、『ゴーストワールド』を堪能するのにはうってつけの1冊。(深澤晴彦) |