グレートゲーム・オブ・ビジネス―社員の能力をフルに引き出す最強のマネジメント 4198615330 徳間書店
■Amazonエディターレビュー 1992年の発売以来、オープンブック・マネジメントのバイブルとして多くのビジネスパーソンに読み継がれてきた書。12人の仲間とともに会社を立ち上げ、わずか8年で売上高4倍、株式評価額180倍を達成した有名人、ジャック・スタックがその斬新な経営手法を紹介しており、1993年にはビジネス・エンタープライズ・トラスト賞を受賞している。 まわりくどい表現が多いために、読みにくくなっているのは残念だが、情報を公開し、社員に経営センスを身につけさせるためのアプローチは興味深い。社員に積極的な経営参加を呼びかけるための土壌づくりや、財務諸表を理解してもらうための具体的方法、人事のテクニックなどは、参考になる部分が多い。また具体的な財務諸表の読み方やコラムで示されたチェックポイントは、管理職以外のビジネスパーソンにとっても役に立つだろう。 本書でも指摘されているが、社員に全体像を教えず、部分的な指示だけを与えている企業は、実は見えない損失を被っている可能性が高い。社員のモチベーションを高め、能動的にビジネスに参加してほしいと考える経営者には、ぜひおすすめしたい1冊だ。(土井英司) |