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 | 17歳の処方箋 B00065UB08
■Amazonエディターレビュー 裕福な家庭に育ったイグビーだが、高圧的な母と精神を病んだ父に囲まれ窒息寸前だった。トラブルで高校を退学になった彼を、母は士官学校に入れるが、そこでも問題を起こして退学。その後、名づけ親D.Hの仕事を手伝うためにNYへ行ったイグビーは、GFのスーキーとD.Hの仲間と自由を謳歌。しかし、兄がスーキーの心を奪ってしまう。 家族さえも信用できず、自分の居場所を求めてさまよう主人公。やりたいこともなく、立ち直る術もなく、自分の気持ちに正直に行動しても空回り。何もかもうまくいかない主人公のいらだちは、いまの十代そのものなのかもしれない。等身大の苦い青春を、諦めの表情でクールに演じきったのはキーラン・カルキン。母親をスーザン・サランドン、父親をビル・プルマン、兄をライアン・フィリップとキャストは豪華。監督はバー・スティアース。奇をてらわない、堅実な演出だからこそ、見えてくる真実。落ちこぼれの青年が人生の再スタートをきるまでを、叱咤しながらも見守りたくなる作品。(斎藤 香) |
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