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 | 精霊流し B0001LNKWS
■Amazonエディターレビュー バイオリン奏者を夢見て、長崎から叔母の住む鎌倉に出てきた雅彦だったが、大学生になった彼は自動車修理工場でのバイトに明け暮れ、バイオリンのことなど忘れてしまったよう。工場の仲間とのふれあい、三角関係による出来事を経て、故郷の長崎に帰るという叔母とともに帰郷した彼は、父から衝撃の事実を知らされる。 さだまさしの同名タイトルの原作の映画化。主役の雅彦を演じる内田朝陽は精悍さの中に不器用で素朴な人柄をにじませ、そんな彼を松坂慶子が母性でやさしく包み込んでいく。人と人とのふれあい、ぬくもりの心地よさが全編流れ、奇をてらわないオーソドックスな作りがかえってジンワリとした感動を呼ぶ。高島礼子、田中邦衛、池内博之、酒井美紀、椎名桔平、山本太郎、蟹江敬三など、脇を支える豪華な役者陣も見応えあり。遊び心がなく真面目すぎる感はあるものの、誠実さにあふれ、安心して見ていられる感動作。(斎藤 香) |
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