本作はスクリームにとって初めての闘争宣言である。公正な社会的良心を持つアルバムであり、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの???There's A Riot Goin' On. Musically???のファンクに焚きつけられた憤りによって、社会の無関心と不正に怒りの矛先を向けている。サウンド面でも、1991年以来避けてきたトータル性を打ち出して、制約を課している。緊張感あるインダストリアルなトランスの「Swastika Eyes」から、安っぽいヒップホップの「Pills」、歓喜のクラウト・ロックである「Shoot Speed Kill Light」まで、心を病んで絶望的になったかと思うと、次の瞬間には、輝かしく高潔な幸福感にひたっている。